【コスパ最強GPU】画像生成AI始めるならRTX3060が最適な理由を解説【数値を根拠に】

【コスパ最強GPU】画像生成AI始めるならRTX3060が最適な理由を解説【数値を根拠に】 デバイス

Stable Diffusinなどの生成AIをローカルで動かすために事実上不可欠なnvidia製GPU。数多く種類がありますが、これから始めるなら3060をおすすめします。

主要な他のグラボと性能を実態に即した数値で比較しつつ、なぜRTX3060がコスパ最強なのかを分かりやすく解説します。

チェック!!
さくいん! 本サイトのAI関連記事まとめ どれから見れば良いのか?!


数十記事ある本サイトのAI関連記事を体系的にまとめました。

目的別にどれから見れば良いのかわかります!!

AI記事索引ページはコチラ

RTX3060 VRAM 12GBのグラボのなかで最安 異次元の安さ

そもそも、生成AI用途で重視すべき「VRAM」とは?

VRAMとは、GPUに搭載されているメモリのことです。

非常に高速にデータの読み書きをできるため、生成AIのモデルをこのVRAMに一時的に置いてAIを動かすのが一般的です。

しかし高性能ゆえにRAM(DDR4,DDR5とかのメモリ)とは違い、後付けによる増設は不可能です。※GPUを分解して微細な部品を半田付けすれば理論上は増設は可能ですが、保証は外れますし技術的難易度が極めて高いです

そのため、VRAM容量に不足を感じた場合GPUごと買い替える以外の選択肢はありません
最初に自分にとってどのくらいのVRAM量が必要なのかをよく考えてグラボを選びましょう。

というわけで画像生成AIで、どの程度のVRAM容量が必要となるか見ていきます。

VRAM容量ごとにできること

https://cdn.wikiwiki.jp/to/w/sd_toshiaki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AB%E7%89%88%E5%B0%8E%E5%85%A5/::attach/temp4_VRAM.png?rev=ddf21b201d257bde25efd5839e2c4f96&t=20230325032859

ちなみに、LoRA,Ti,HN,DBはすべて追加学習の種類です。略称と一般的呼び方を整理しました。

  • 略称 : 一般的呼称
  • LoRA : LoRA
  • Ti : Embedding
  • HN : Hypernetwork
  • DB : DreamBooth

この表からVRAMが12GBあれば画像生成AI関連の様々な技術を不自由なく扱えることがわかります。

  • 主な用途→使う技術
  • 特定キャラを出力したい→TiやDB,LoRA
  • 好みの画風を適用したい→HNやLoRA
  • 特定の背景を出力したい→LoRA
  • 手指の破綻を抑えたい→Ti
  • 特定の構図や体位を出力したい→LoRA

このように用途別に学習の種類を使い分けます
最近は用途を問わずLoRAを用いるのが流行っていますが……

一般的に、画像生成AIに限らず、生成AIの技術はまずクラウドの激強GPU(VRAM40GBとか80GBとか)でしか動かないものが開発されます。

その後、一般家庭が買える上限=RTX4090,3090等のVRAM24GBに収まるように最適化や処理の分割が行われます。

そして、Google Colabなどサーバーのグラボの無料枠で試せるようにVRAM16GBで動くように改良され、さらに最適化が繰り返され12GBで動くまでは最適化されることが多いです。

まさにDreamBoothがVRAM最低12GB必要なように!!

VRAM 12GB以上のグラボのVRAM単価一覧

RTX 3000シリーズ以降のものに絞ってまとめました。

GPUVRAM容量
(GB)
最安値の目安
(円)
VRAM単価
1GBあたりの値段
RTX 306012440003667
RTX3090241780007417
RTX 407012950007917
RTX 3090Ti242200009167
RTX 4070Ti1212700010583
RTX 40902426000010833
RTX 40801617600011000
RTX 30801216000013333
RTX 3080Ti1216100013417
3060,3080,3080TiはVRAMが12GBより少ないモデルもあるので間違えないように!!

RTX 3060の圧倒的コスパの良さがわかります。

生成AIにとって大切なVRAMを、非常に安価な単価で調達できるのが3060の魅力といえます。

では、3060に絞ってAI用に購入する際のメリットとデメリットをあげていきます。

RTX 3060 12GBモデルをAI用にするメリット・デメリット

AI用にRTX3060を使う際のメリット

  • LoRA,Ti,HN,DBなど様々な追加学習を行える
  • 今後生まれる学習技術もVRAM12GBで動くよう最適化される可能性が高い(理由は前述)
  • VRAM容量あたりの値段が圧倒的に安い
  • 消費電力(TDP)が最も低い!!(下の表参照) (VRAM 12GB以上かつRTX3000シリーズ以降のグラボにおいて)
GPUVRAM
(GB)
最安値の目安
(円)
TDP
(W)
RTX 30601244000170
RTX 40701295000200
RTX 4070Ti12127000285
RTX 408016176000320
RTX 309024178000350
RTX 308012160000350
RTX 3080Ti12161000350
RTX 3090Ti24220000450
RTX 409024260000450

生成速度やVRAM量ばかりを重視され、AI用途では消費電力(TDP)は軽視されがちですが、消費電力の小ささにも様々な利点があります。

購入後電気代が安いだけでなく、発熱が小さいのも利点です。特に夏。

また、3060なら電源容量は450Wもあれば十分なため、AIを機にPCを一から組む場合でも出費を抑えられます。ゆとりをもたせたい方も600Wあればまず大丈夫

既存のPCにグラボだけ追加する場合電源の買い替えが不要とも言えますね
(たいていのデスクトップPCの電源容量450Wくらいあるため)

4090などハイエンドグラボを使う場合、最低でも850W電源、メーカー次第では推奨1000W越えってのを踏まえると3060は家計に優しいグラボです☆

AI用にRTX3060を使う際のデメリット

  • 8GBモデルがあってややこしい
  • 画像生成速度は遅め(後述)

ややこしいモデルが発売されてしまった

8GBメモリ版のGeForce RTX 3060が初登場、実売約6.2万円
8GB GDDR6メモリを搭載したGeForce RTX 3060搭載ビデオカードがMSIから登場、OC仕様の「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 8G OC」が発売された。店頭価格は61,500円前後。

このように、3060のくせに8GBとかいうややこしい製品が発売されています。

メモリ12GB版のほうが安価な場合もあり、「仮にお客さんが購入しようとしたら、従来モデルをすすめる」(販売店)という状況になっている。

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1454891.html より抜粋

こちらを買うメリットは皆無なのでご注意ください。

生成速度は遅め

https://economylife.net/best-gpu-for-image-ai/#toc15

こちらは、同一条件で512px四方の画像を10枚生成するのにかかった時間をグラボごとにまとめたものです。
このベンチマークテストは、エヴァのアスカの画像を生成するしきたりに則り「アスカベンチ」と称されます。

3060は下から2番目のスコアです……

VRAM12GB以上のグラボたちに限ってみるとこのようになります。

GPUVRAM
(GB)
最安値の目安
(円)
アスカベンチスコア
(10枚生成所要時間)
RTX 40902426000010.79
RTX 40801617600013.23
RTX 4070Ti1212700014.51
RTX 4070129500018.66
RTX 30902417800020.85
RTX 30801216000022.43
RTX 3090Ti2422000022.60
RTX 3080Ti1216100023.93
RTX 3060124400041.15

この遅さを許容できるかが3060を買うか否かの分かれ目でしょう。

ちなみに、3060の遅さに耐えられないなら、3090がおすすめです。
VRAM単価が次点で安く、VRAM24GBにおける最安値のため。

GPUVRAM容量
(GB)
最安値の目安
(円)
VRAM単価
1GBあたりの値段
RTX 306012440003667
RTX3090241780007417
RTX 407012950007917
RTX 3090Ti242200009167
RTX 4070Ti1212700010583
RTX 40902426000010833
RTX 40801617600011000
RTX 30801216000013333
RTX 3080Ti1216100013417
3060,3080,3080TiはVRAMが12GBより少ないモデルもあるので間違えないように!!

VRAM24GBグラボの利点は、諸々の技術をVRAM12GBで動かせるように最適化されるまで待つ必要がないところです。

たとえばNMKD版DBはVRAM24GB専用として登場しました。今もVRAM24GB必須かはわかりませんが……

まとめ 画像生成AI用グラボなら、RTX3060がコスパ最高!!

3060のメリットは次の4点です。

メリット
  • LoRA,Ti,HN,DBなど様々な追加学習を行える
  • 今後生まれる学習技術もVRAM12GBで動くよう最適化される可能性が高い
  • VRAM容量あたりの値段が圧倒的に安い!
GPUVRAM容量
(GB)
最安値の目安
(円)
VRAM単価
1GBあたりの値段
RTX 306012440003667
RTX3090241780007417
RTX 407012950007917
RTX 3090Ti242200009167
RTX 4070Ti1212700010583
RTX 40902426000010833
RTX 40801617600011000
RTX 30801216000013333
RTX 3080Ti1216100013417
  • 消費電力(TDP)が最も低い!!
GPUVRAM容量
(GB)
最安値の目安
(円)
TDP
(W)
RTX 30601244000170
RTX 40701295000200
RTX 4070Ti12127000285
RTX 408016176000320
RTX 309024178000350
RTX 308012160000350
RTX 3080Ti12161000350
RTX 3090Ti24220000450
RTX 409024260000450

また、3060のデメリットは、主に2つです。

デメリット
  • 8GB版もあってややこしい

メモリ12GB版のほうが安価な場合もあり、「仮にお客さんが購入しようとしたら、従来モデルをすすめる」(販売店)という状況になっている。

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1454891.html より抜粋

8GBを買うメリットは皆無なのでご注意ください。

  • 画像生成速度が遅い
GPUVRAM
(GB)
最安値の目安
(円)
アスカベンチスコア
(10枚生成所要時間)
RTX 40902426000010.79
RTX 40801617600013.23
RTX 4070Ti1212700014.51
RTX 4070129500018.66
RTX 30902417800020.85
RTX 30801216000022.43
RTX 3090Ti2422000022.60
RTX 3080Ti1216100023.93
RTX 3060124400041.15

3060の遅さに耐えられないなら、3090をおすすめします。
VRAM単価が次点で安く、VRAM24GBにおける最安値です。

RTX3060を買うなら、4万円台前半で買えるパリット製をおすすめします。
安くて信頼のおけるメーカーのため。

通常の製品の流通 : メーカー → 代理店 → 販売業者 → ユーザー
Palit(パリット)の場合 : メーカー → ドスパラ(販売業者) → ユーザー

つまりパリットは代理店を挟まない分安いのです。

ドスパラが販売業者のため信頼もおけます。

こちら↓は私の3090ですが、これもパリット製です。

転載でない証拠にサイト開設日とURL付き

グラボ購入後はぜひ、このサイトの色々なAI関連記事を参考に遊んでみてください!!

タイトルとURLをコピーしました