PC用卓上スピーカーを自作したいと思い、カット済みMDFのキットを購入し、接着・研磨・サンディングシーラーを5度塗りしたあと、白色工芸うるしも5度塗りして完成させました。
制作記録と使用した製品を載せておくので、何かの参考にしてくだされば幸いです。
製作手順は次のようなモノになりました。
- 組立て
- 接着
- 研磨
- 下地(サンディングシーラー)&研磨ループ
- 塗装&研磨ループ
- 研磨
- スピーカーユニットなど諸々組込
- 完成!!
1,用意したもの一覧
MDF材などの材料
この自作キットはただ長方形のMDF材12枚が届くだけなので、穴開け加工が必要となります。
そこで、予めスピーカーの寸法にあった穴が開いているMDF材も合わせて買っておきました。
スピーカー前面用で、スピーカーユニットの寸法に依ります。
今回は小さめのを作りたいので、6.5cmフルレンジにしました。
また、背面にバナナプラグに対応しているターミナルとバスレフダクトを付けたかったので、背面用に穴が2つあるタイプも買いました。
塗装や接着、研磨に使ったもの
紙やすりはキットに付属しますが、空研ぎの600番と400番と240番をそれぞれ1枚ずつもっているとより高品質に仕上がります。
MDF材は要するに木材のため、木工用速乾ボンドで十分です。
色を塗るには、まず、水性サンデングシーラーを用いて、MDF材が無尽蔵に塗料を吸収していくのを防ぎます。
下塗りと言う奴ですね。
これをしないと、塗りむらが顕著になり、しかも無駄にたくさんの塗料を消費する羽目になります。
その後、白色で厚く塗れそうな工芸うるしを塗料に選択。こちらも水性です。
そしてサンディングシーラーを何度か塗ったあと、工芸うるしを何度か塗り完成となります。
2,実際に制作した
お盆休みを生かした工作ということで、時系列順に画像多めで経過を辿っていきます。
12日で完成しました。ほぼ乾燥タイムですが。
DAY 1 接着その1
キットが到着したので早速組み立て開始!
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15.jpg)
本日は、 吸音材の貼り付け(3面に貼るのが良いらしい)と、組み立ててボンド付け(天地以外)を行います。
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-2-edited.jpg)
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-3-edited-1.jpg)
朝起きたら天地貼って、それが乾いたら怒涛の研磨&塗装ループが始まる!
DAY2 接着その2
完全硬化時間12時間を大幅に上回る18時間の圧着で4面接着完了‼︎
物語シリーズはこういう実用的な楽しみ方もできる。(意味不明)
続いて天地を接着。
加工精度の関係で微妙な隙間が生じたorz
ボンドで埋めたものの限度ってもんがありますな。
塗装に期待したいところ。
僅かな段差もありそっちは研磨力が試される…
DAY3 サンディングシーラーその1
天地の接着から18時間を経て研磨へ。
240番で凸凹を削り落とす作業。
指の腹で接合部の段差を知覚できなくなるまで研磨(1時間)
そして、微妙に濡らしたキッチンペーパーで木屑をぬぐう。
その後、サンディングシーラーを全面に塗装。
MDFの塗料吸水性をコーティングすることで抑制するとともに、表面平らにしてくれる優れもの。
うす〜く丁寧に塗るのが大事らしい。
塗ったら4時間以上の乾燥へ。
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-5.jpg)
DAY4 サンディングシーラー その2
4時間経ったので、現状確認。
こんな感じに。
まだサンディングシーラー2度目故に光沢はゼロに近い。木工用速乾ボンドの反射が僅かにわかる程度。
ここから240番で凸凹を無くし再度サンディングシーラーを塗布。
なお、PCケース内にスピーカー用のDAC兼パワーアンプを設置するため、小さい激安中華製品をポチる。
DAY5 サンディングシーラー その3
240番で研磨後このようにハケの跡がなくなったが光沢も消えた(正常)
より凹凸を減らすため サンディングシーラー3度目を塗り、再度4時間待つ。
次は少し細かく、400番で研磨していく。
DAY6 サンディングシーラー その4
400番で研磨して、サンディングシーラーを4度目塗装。
ここまでで進捗度50%くらい。
ちなみにロードマップは以下の通り
- 組立て
- 接着
- 研磨
- 下地(サンディングシーラー)&研磨ループ
- 塗装&研磨ループ
- 研磨
- スピーカーユニットなど諸々組込
- 完成!!
DAY6 サンディングシーラー その5
5度目のサンディングシーラー。
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-8-edited.jpg)
今回は400番で優しめに研磨
これが最後のサンディングシーラー。
通常多分 3、4回塗り重ねれば概ねMDF板の吸水性を無くせるとあるので、私は慎重すぎる感じですね。
DAY7 塗装 工芸うるし その1
念願の塗装タイム キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
水性の漆というお手軽アイテムで白くツヤツヤにしたい!
400番で研磨後、工芸うるしを塗布‼︎
薄塗りしたが一応液垂れに備えること。
これで1晩乾燥させ、明日は400研磨からの2度塗り目ですね。
公式が3度以上塗り推奨してるんで気長にやりましょう。
DAY8 塗装 工芸うるし その2
だいぶらしくなってきたぜ☆
1度目はハケ跡やら酷いが、これは想定内。
400番で凹凸を無くして2度目を塗る。
ちなみに、この水性工芸うるしは、食品衛生法適合で箸などにも使える商品のため、作業中も比較的安全!
完成したスピーカーを毎晩舐めても身体的には健康(精神的には終わってるけど
DAY9 塗装 工芸うるし その3
優しめに400番研磨。
もうスピーカー前面の接合などの跡が見えにくくなってきた。嬉しいね!
一方、ボンド容器の映り込みは相変わらずほぼない。光沢には遠い
3度目の工芸漆が乾いたら、次は耐水600番でから砥ぎしよう!
DAY10 塗装 工芸うるし その4
600番で軽く研磨して4度目の塗装。
1面塗り残しがあったorz
結構すべすべになってきたので、次は水つけて600番
※空研ぎ紙やすりしかない場合は水厳禁
DAY11 塗装 工芸うるし その5
大分光沢出てきたので、今回が最後の塗装。
水研ぎ600番のち5度目の塗装をする。
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-9.jpg)
DAY12(最終日) ユニット組み込み 完成!!!
600番っで水研ぎして、よく拭き上げたらスピーカーユニットとターミナルを組み込む。
ネジは付属品を。結構力を入れないと塗装が堅いのでネジが刺さらない。
3,完成品 外観や音響特性など
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/image-15-10-1024x768.jpg)
こんな感じで、日中にアニメを見る際に使用しています。
低音はサイズ相応ですが、それなりに出ます。
中~高音域については文句もないほど素晴らしいです。
ケーブルはAmazonベーシック、アンプは中華製激安品ですが、意外と実用に足るモノです。
シミュレーション上の音響特性はこのように。
![](https://economylife.net/wp-content/uploads/2022/08/2022-07-19_20h48_35-4-1024x766.jpg)
100Hz程度までカバーしてくれてます。
しばらくはコレを常用していきたい所存!!!
使い勝手の良い製品だったのでおすすめしておきます。