両端がtypeCのケーブルには、様々な種類の規格のケーブルがあります。
金さえあれば最強最新のthunderbolt4ケーブルを買えば済む話ですが、この記事では、必要十分なスペックが良いと考える方にとって、有益な内容となっています。
以下本文では、「OOがしたい」→「XXXという規格のケーブルがよい」といった形でわかりやすくできることを解説していきます。
具体的には、typeCケーブルのできることを大きく3つに分け、どの機能にどの規格が必要かを紹介します。
typeCケーブルのできること!!
- 充電(PD対応なら高速給電可能)
- データ転送(USB2.0,USB3.2 Gen2x2,Thunderbolt4など様々な規格がある(後述))
- 映像転送(Thunderbolt3,4など対応だと音声&映像伝達が可能)
したがって、高速充電したいのか、データ転送したいのか、映像伝達をしたいのかで買うべきケーブルの規格を絞り込めます。
ちなみに、上記の3つの機能は、「1つ目のみ可能な規格」「1つ目と2つ目が可能な規格」「1、2、3つ目全て可能な規格」の3種類しかありません。
つまり、「1つ目(給電)と3つ目(映像転送)が可能だが、2つ目(データ転送)は不可」というような規格は存在しないということです。
なお時間を節約したい方は下の記事で紹介しているこのケーブルを買えばそれで上記3機能全てが最高品質でできます。
つまり、どんな用途であろうとこれ1本でOKです。
やりたいこと別typeCケーブルの規格
充電(PD対応なら高速給電可能)
普通の速度で充電したい
現在流通しているtypeCケーブルは全て「USB Type-C Current」規格のもののため、「5V/1.5A (7.5W)」以上の速度で給電できます。
遅くても充電さえできればOKかつデータ転送は不要だという場合は、100均のケーブルで事足りますね。
高速で充電したい
「USB PD」という規格に対応したケーブルを用いると、最大で「20V/5A(100W)」の給電が可能です。
「最大」とかいたのは、端末によっては60Wまでしか受け付けなかったりするので。
勿論、ユーザーの皆さんが何かを設定せずとも、USB PD対応の充電器とケーブル、端末を使うだけで勝手にワット数は調整されます。
ケーブルと充電器がセットのこちらがおすすめです。
実際に私も愛用しています。
証拠はこのスクショ。
データ転送
※注:データ転送可能なケーブルは全て、最低でも7.5Wの充電もできます。※
遅くてもいいからデータ転送したい
「USB2.0」のtypeCケーブルなら、最大480Mbpsでデータ転送できます。
劇遅ですが、まあ緊急用として辛うじて使える速度ではあります。
低性能だけあって1000円せずに買えちゃいます。
そこそこ高速でデータ転送したい
「USB3.x Gen2x2」を買えば20Gbps出ます。(ケーブル長が1m以下限定で40Gbps出ますが)
「Gen」は1つにつき5Gbpsを運ぶデータ転送用の道のようなものと捉えることができます。
例えば、Gen2x2ならGenが4つあるので、「5Gbpsx4レーン=20Gbps」となります。
Gen2なら10Gbps、Gen1なら5Gbpsです。
USB2.0 | 2000年 | 480Mbps | 2.5W |
USB3.0 | 2008年 | 5Gbps | 4.5W |
USB3.1(Gen1) | 2013年 | 5Gbps | 100W(最大) |
USB3.1(Gen2) | 2013年 | 10Gbps | 100W(最大) |
USB3.2 | 2017年 | 20Gbps | 100W(最大) |
USB 3.0 ,3.1 ,3.2の違い&Gen1 ,2 ,2×2の違い
下の表は、「USB 3.2 Gen1」と「USB 3.0」の規格が全く同じものを挿す、というように捉えてください。
3.0と同じ性能 | 3.1と同じ性能 | 3.2と同じ性能 | |
---|---|---|---|
USB 3.0 | 3.0 | – | – |
USB 3.1 | 3.1 Gen1 | 3.1 Gen2 | – |
USB 3.2 | 3.2 Gen1 | 3.2 Gen2x1 | 3.2 Gen2x2 |
この「USB 3.2Gen2x2」ケーブルは20Gbpsでデータ転送可能です。1000円台で買えます。
映像伝達も可能なようです。
最高速度でデータ転送したい
「Thunderbolt4」規格のケーブルは、上のケーブルの2倍、40Gbpsでデータ転送可能です。
Thunderbolt4は現行のtypeCの全規格中、最速です。
「USB 3.2Gen2x2」の上位規格「USB4」さえ追いつかない最速の規格です。
充電、データ転送だけでなく、映像伝達も可能です。
ここに詳しく書いてあります。
映像&音声伝達
※注:映像伝達可能なケーブルは全て、最低でも7.5Wの充電&データ転送もできます
そこそこの映像伝達できる規格 4K 60Hzを1つ
USB 3.2 Gen2x2 ケーブルなら4K60Hzの映像をひとつ転送可能なものがあります。
Thunderbolt4には劣りますが、大抵の環境ではこのスペックで十分です。
1000円台で買えるので経済的ですね!
最高の映像伝達可能 4K 144Hzや8K 60Hzを1つ
「thunderbolt4」規格は、以下の映像伝達を可能としています。
- 4K60Hzの映像を同時に2つ出力
- 4K144Hzの映像を1つ出力
- 8K60Hzの映像を1つ出力
現状8Kのディスプレイなんて民間人が買えるもんじゃないですが、これがあれば10年は戦えること間違いないと言えるでしょう!!!
ついでにUSB PDに対応し最大100Wの給電もできるこれが特におすすめです。
しかし数千円するので2mはあまり経済的とはいえませんねぇ・・・
1mならほぼ半額で買えるので私ならこれを買います。
まとめ両端が typeC のケーブル やりたい機能別規格一覧
一覧といいつつ似た規格をいくつか省きましたが、結論はおおよそ以下の通りです。
充電したい
低速でいいなら100均のケーブル→7.5W
高速給電したいなら「USB PD」規格対応ケーブル→最大100W
データ転送したい
※注:データ転送可能なケーブルは全て、最低でも7.5Wの充電もできます
低速でいいなら「USB2.0」対応ケーブル→480Mbps
そこそこの速度が欲しいなら「USB 3.2 Gen2x2」→20Gbps
最高速度を手に入れるなら「Thunderbolt4」→40Gbps
安価版のThunderbolt4ケーブル↓
映像伝達したい
※注:映像伝達可能なケーブルは全て、最低でも7.5Wの充電&データ転送もできます
そこそこの画質の映像伝達したいなら「USB 3.2 Gen2x2」対応ケーブル→ 4K 60Hz映像を1つ
Thunderbolt4には劣りますが、大抵の環境ではこのスペックで十分。
最高の映像伝達をしたいなら「thunderbolt4」規格対応ケーブル→以下の映像伝達が可能
- 4K60Hzの映像を同時に2つ出力
- 4K144Hzの映像を1つ出力
- 8K60Hzの映像を1つ出力
これが1本あれば今後10年は使えること間違いないと言えるでしょう!!!
ついでにUSB PDに対応し最大100Wの給電もできるこれが特におすすめ。
しかし数千円するので2mはあまり経済的とはいえませんOrz
1mならほぼ半額で買えるので私ならこちらを選びます!
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