経済、経営系の学部に所属している私が、面白いストーリに経済の知識が散りばめられたラノベを紹介します。中高校生にも理解できるものばかりですので、経済を大学で学ぼうか悩んでいるが何から始めていいか分からないといった方にもおすすめです。
3作品全て自腹で全巻購入&読了したものです。証拠はこの写真で。
エアプアフィサイトにならないよう、信念持って書いた3選ですので、是非一読してみてください。
1,カネは敗者のまわりもの
あらすじ
金額次第で超常現象さえも買える悪魔のカネ“魔石通貨”。その争奪戦『取引』に明け暮れる高校生、失井敗斗は「ますたーが望むのであれば、えっちなことをされても…」戦利品として手に入れた『資産』の少女、メリアの所有者となる。カネ至上主義の敗斗は仰くメリアを売り払おうとしたり、命がけの『取引』に利用したり、非道な扱いをするのだが…。メリアが宿す秘密が暴かれ、世界の標的となったとき「買い付ける。未来永劫メリアを奪おうと思えなくなるほどの恐怖を」敗北を宿命づけられた少年が選んだのは、世界の敵となる道だった。
カネは敗者のまわりもの
このラノベで学べる経済の知識
利子や利息などのお金の貸し借りに伴う契約(金融)や、宝くじのデメリット。
そして何より、「信用創造」という貨幣経済最大の発明がどのような形で実現され、なぜそれが最大の発明と呼ばれるのかをライトな文章から学ぶことができる。
オススメポイント
ヒロインが可愛い。いわゆるラノベ的な要素を持つ登場人物が登場する。
作者が書きたいことを表現しきったんだなと感じられる。楽しんで書いていることがコチラにも伝わってくるような軽快な物語の進行で、サクッと読める。
250ページほどの1巻で完結するのでラノベ初心者にもオススメできます。
(続刊もありますが、この第一巻で大体完結してる。強いて言うなら第二巻まで買う価値アリ。一応物語の流れが綺麗に閉じるのは2巻だから)
2,WORLD END ECONOMiCA
あらすじ
人類のフロンティア、月面都市を埋め尽くす摩天楼で、多くの人々が見果てぬ夢を追いかけている時代――。月生まれ、月育ちの家出少年ハルは、”前人未踏の地に立つこと”を夢見ていた。
WORLD END ECONOMiCA I
そのために必要なのは、圧倒的な資金。少年ハルが足を踏み入れたのは、百年の昔から人類の欲望を呑み込み、時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所「株式市場」だった。
そんなハルが月面都市の片隅にある寂れた教会で出会ったのは、黒尽くめの美しき天才少女、ハガナ。その瞬間、夢を追う少年の未来は、大きく動き始める。
月生まれの少年ハルの見果てぬ夢を描く、金融冒険青春活劇。
このラノベで学べる経済の知識
あらすじにもある通り、「株式市場」について学べる。主人公は株を売買して巨額の資金を稼ごうとするトレーダーである。そこで、もっと多くの資金を稼ぐには…と様々な試行錯誤を繰り返す。
数学の知識を応用した機械的売買の手法も紹介されている。
ただし、順調に稼ぐだけではない。クリックひとつで稼げる株式売買に潜むリスクについても身にしみるような迫真の描写がある。
本作は全3巻で完結する構成となっており、ファンド運営や債権、不動産取引なども取り扱われています。
オススメポイント
リアルなトレード描写。
株価の数円の上げ下げに一喜一憂をする描写は身に迫るものがある。
作者が株式売買を実際に行っていた(1巻のあとがきより)からこその迫真さ!このブログを書いている私も株の売買をしているのでこの主人公に苦しいほど没入してしまった。とはいえ、株の経験が一切なくともこの物語を読み進めることはできる。ちゃんと専門用語は基礎から説明があるし、巻末に単語の説明もついている。
作中の描写は現実に起こった様々な金融危機に基づいているのでリアルさが桁違い。30冊以上の専門書を参考文献をもとに書かれている(3巻の巻末より)だけのことはある。
この小説は現在絶版状態のため、電子版の購入がおすすめ!
楽天kobo最大2000円オフクーポンとかあるので安く買えますし、紙がいいなら中古しかないんです…
3,君のみそ汁の為なら、僕は億だって稼げるかもしれない
あらすじ
貧乏学生の翔が通う金成学園では株式制度が導入され、生徒達が自分で部費などを稼いでいる。“ホープ”はそんな学園の中で流通する通貨であり、金額に相当する願いを叶える不思議な力がある。
君のみそ汁の為なら、僕は億だって稼げるかもしれない
ある日、ひょんな事から大好きな夢路さんに【16歳の誕生日を迎えたら結婚する】という願いが1億ホープでかけられている事を知り――。
タイムリミットである夢路さんの誕生日までおよそ半年。ホープでかけられた願いは同額のホープで打ち消す事が出来る。
翔のなけなしの学費100万ホープを元手に1億ホープ稼ぐ戦いが、今始まる!
このラノベで学べる経済の知識
フランチャイズシステムの仕組み、起業・新規株式、商品の価格決定のシステムなどの商品市場の仕組みを学べます。
学生が資金100万円を元手にどのようにして1億円を稼ぎ出すのか、それが描かれている。
オススメポイント
ヒロイン可愛い。絵が綺麗。
それはさておき、一番の魅力は起業を通した青春の日々が描かれていること!
金を稼ぐという目的をもとに団結した主人公らが、学園の巨大企業相手に勝負を仕掛ける様は痛快。テンポよく話が進んでいくので飽きることなく最後まで一気読みできる。260ページの1巻だけで綺麗にキッパリ完結するのでお財布にも優しい。
まとめ 経済・経営系ライトノベル
本文で紹介した3冊を要約してリストにしておきます。
これをキッカケに経済学・経営学に興味を持ってくれると嬉しいです♪
- カネは敗者のまわりもの (ファンタジア文庫)(金融・信用創造について学べる)
- WORLD END ECONOMiCA(株式・債権などへの投資について学べる)
- 君のみそ汁の為なら、僕は億だって稼げるかもしれない(起業・経営システム・商品市場について学べる)
経済・経営楽しいですよ?!
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