TS抜き録画に最適のHDD、予算別の冗長化方法

デバイス

TS抜き録画で貯まった録画ファイルをどのように保存することで失うリスクを低減させられるかや、何TBのどの種類のHDDがよいのかを検討して、予算別におすすめのものを紹介します。

まず、録画ファイルをどのようにして失いづらくするか、その方策を予算別に「松コース」「竹コース」「梅コース」でまとめます。

また、それぞれのコースでどのような記録方式・ブランドのHDDを使うべきか検討していきます。

最後におすすめの容量は如何ほどか検討するための資料として、実際に何TBで何時間録画でき、エンコードした場合は何時間分記録できるかを載せておきます。

実際の録画を1年した結果をまとめました。

手っ取り早い結論

包括的にまとめたら記事が長くなったので、手っ取り早く結論を知りたい方向けに最良のデータ冗長化方法の要点を記します。

  • WD BlueのHDD2台に同じデータを書きこむ
  • つまりRAID1で冗長化を行う
  • 24時間稼働を想定するならHDDは5400回転の方が静か
  • 6TBか8TBがテラバイト単価最安なことが多い

録画ファイルの冗長化:予算別3パターン

はじめに述べておきますが、今回は3.5インチHDDを用いる方法のみを紹介します。

HDD容量はどの程度がよいか

HDDの容量は、安さを求める梅コース以外は8TBを想定しています。

詳細は後述しますが、ここでは元のtsファイルを保存しつつ、h.264コーデックでエンコードすることにしています。

この場合、アニメだと1TBにつき約250話≒20クール記録できます。つまり1TBとは、季節ごとにアニメ5本を録画して1年保つ容量です。

当然、TS抜きをするような(私のような)録画厨がそんな僅かなアニメしか録らないとは思えないので、私の直近の録画量を参考に、ひとまず「季節ごとに15本の新規アニメ、5本の一挙放送を録画して2年保つ容量として8TBとしました。

あと、10TB以上は単価が高いので

なぜSSDやクラウドはダメなのか

ここは読み飛ばしても構いません。読み飛ばすには、下のリンクをクリックしてください。

コース別の解説までジャンプする

SSDはなぜダメ?

SSDは長期間電源投入せずにいるとデータが飛んで消えてしまうのでダメです。

あと、容量単価も最安値同士を比較しても4倍以上SSDの方が高価ですし。

また、クラウドは以下の理由で避けます。

なぜクラウドはtsファイルの冗長化に不適なのか

冗長化を極めるなら複数の大手クラウドに多重アップロードするのが良いとは思います。それが普通の重要ファイル(卒論とか娘の写真とか)ならば。

しかしtsファイルをアップロードすると、通信容量が大きすぎるのでプロバイダーの規制を食らうことや、低品質な回線ではいつまでもアップロードが完了しないことになります。

tsファイルはアニメ1話で3GB以上もざらですからね…(ファイルサイズについての詳細は後述)

そしてなにより、検閲&垢バンリスクがあります。

昨今話題のiCloudの検閲は児童ポルノ関連だけではありますが、これがこの先波及することも考えられます。特にアニメは海外サイトに違法アップロードされまくりのようですし、iCloudなどが次にその対策としてユーザーがクラウドに挙げたアニメを消し出す可能性は十分にあります。

あと単純にそこまで大容量のプランがそもそも存在しません。(この記事書いてる時点で)

日本  (JPY)
50 GB:¥130
200 GB:¥400
2 TB:¥1300

iCloudの上限である2TBとか、1年も保たず容量不足ですよ。

追記:一応、GoogleDriveには30TB毎月39,000円で使えるプランがあるようです。最安の8TBのHDDを4台買うのに約52,000円かかるののを考えるとコスパ悪いですね…

3ヶ月分の料金で32TBのRAID1が組めますので。

廉価版:梅コース

このコースは、最低限の支出で、何とか1ドライブがぶっ壊れても録画ファイルが喪失しない程度の冗長化をするコースです。

このコースでは、録画ファイルをAmatsukaze等でエンコードすることが前提です。

安価で冗長化する方法

用意するのは「大きい容量のHDD」と「小さい容量のHDD」ぞれぞれ1つずつです。

  1. 録画したtsファイルは「大きい容量のHDD」に記録
  2. エンコード後のmp4ファイルは「小さい容量のHDD」に記録
  3. エンコード後も元ファイルを削除しない

これだけです。

HDDが壊れた後の作業を楽にしたい方は追加でもう2手順しておくのがおすすめです。

  1. 定期的にmp4ファイルを「大きい容量のHDD」にコピペする
  2. そのHDD上の元ファイル(同名のtsファイル)を削除する(しなくてもよい)

私は、この梅コースを追加2手順込みで行っています。

そのため、保持できないtsファイルが出てきます。

一方のHDDが壊れた時にすること

この方法だと、「大きい容量のHDD」が壊れる場合と「小さい容量のHDD」が壊れた場合の2つが想定されます。

①「大きい容量のHDD」が壊れた場合

エンコード元となったtsファイルは喪失しますが、エンコード後のmp4ファイルは別ドライブに残ります。

替えのHDDを買い、残ったmp4ファイルをコピペした後は、再び上記の手順通りに運用します。

②「小さい容量のHDD」が壊れた場合

替えのHDDを買い、「大きい容量のHDD」にあるtsファイルを再度エンコードしてmp4ファイルにして替えのHDDに出力します。

ただしこの2つの追加手順

  1. 定期的にmp4ファイルを「大きい容量のHDD」にコピペする
  2. そのHDD上の元ファイル(同名のtsファイル)を削除する

をしていた場合は「大きい容量のHDD」に残ったmp4ファイルを再び替えのHDDにコピペするだけで復旧作業終了です。

あとは同様に運用します。

梅コースにおすすめのHDD

「大きい容量のHDD」には、6~8TB程度のもの、「小さい容量のHDD」には2TB程度のものがおすすめです。詳細は後述しますが容量は、録画ペースによりますがこれで半年~1年程度は保ちます。

ブランドはSeagate BarraCudaか、Western Digital(Blue)のものがおすすめです。なぜなら、安いから。

1,とにかく激安のSeagate BarraCuda

私は以下の6TBモデルと2TBモデルを持っています。

ソースのスクショです。

Seagate製品は過去やらかしているので、気になるようならWDにしましょう。

2,定番のWD Blue

中庸:竹コース

そこそこの予算で、HDD1台が壊れても全データを保持しておけるようにするコースです。

まあまあの予算で冗長化する方法

単純にRAID1を使います。

https://www.pc-koubou.jp/magazine/11623#section03-03

RAID1とは2台のHDDそれぞれに同一のファイルを記録することで、片方のHDDの故障時にも全データが無事で居られるようにする冗長化方法です。

バッファローの説明がわかりやすいので引用しておきます。

ドライブ1台×2を1組のHDD(アレイ)としてデータを保存します。ペアには、それぞれ同じデータが記録されます。

https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/raid1.html

この方法を使うときは、エンコード前のtsファイルも、エンコード後のmp4ファイルも同一のHDDに保存します。

そしてそれら全ファイルが二重に記録されるので、片方が壊れても安心という訳です。

RAID1の具体的な方法はPC工房のサイトやネットにあるのでググってください…

RAIDカードがあれば簡単にできます。というか、マザーボードのSATAポートはTS抜きを続けるにつれてどんどん埋まって、足りなくなっていくので遅かれ早かれこういう商品を買う羽目になります…

一方のHDDが壊れた時にすること

同じ容量のHDDを買い足して、リビルド(復旧)をするだけで自動的に元通りになります。

万一のドライブ故障時には、ドライブを交換し、ペアのドライブからデータを復旧できます。

https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/raid1.html

容量が同じサイズのものを使うことに注意してください。

竹コースにおすすめのHDD

梅コースでは安さ優先のため考慮しませんでしたが、録画用のHDDは24時間365日常に稼働し続けることが前提です。そのため、NAS用などと表記された耐久性に優れたものを買うことが望ましいです。

RAIDはリビルド時に負担がかかるので、なおさら耐久性のあるモデルを買う必要があります。

竹コース用HDDに求められるスペック

条件はこんなところでしょう。

  • NAS用(24時間365日稼働前提製品)
  • ワークロード180TB/年程度の耐久性

ワークロード率とは

ワークロード率は、ハードディスクドライブに相互転送されたデーター量として定義されています。

年間ワークロード率=(転送済みTB ×(8760/記録された電源オン時間))

で求めることができます。

Western Digital製品説明ページより

この条件を満たすものとして以下の2製品があげられます。

1,信頼と実績のWD RedPlus

1つめはWD RedPlus。これなら比較的安価で条件通りです

こちらの製品の紹介文を抜粋しておきます。

  • 最大180TB/年のワークロード率をサポート
  • 互換性の高いNASware ファームウェア
  • 24時間365日常時稼働環境
  • 中小規模ビジネスのNAS システムに対応
  • 3年間の製品保証
2,耐久性と価格のバランスが良いSeagate IronWolf

2つめはSeagateのIronWolf。

  • 180TB/年のワークロードをサポート
  • 大手NASベンダーによる試験で互換性が認証
  • 診断アプリ「IHM」搭載
  • 24時間稼働に最適
  • 3年間の製品保証

ここまでSeagateとWestern Digitalしか登場していませんが、それは仕方がないことなのです。竹・梅コース程度の予算では他の会社のHDDをあげづらいのです…

故障時期が重なるといけないので異なるメーカーのHDDを使いましょう。どっちが故障したのかもわかりやすいですし。

追記:東芝の製品も条件を満たす竹コースの予算の範囲内のものだったので紹介しておきます。スペックは上2つと大体一緒です。

3,国産メーカー 東芝製

富豪向け:松コース

同時に2台のHDDが故障してしまっても全データを保持しておけるようにするコースです。

合わせて、個々のHDDも耐久性のあるものを選択することでデータ喪失のリスクを一般家庭の範囲において最小限にしていきます。

潤沢な予算の元で冗長化する方法

RAID6を使い冗長化します。

RAID6

復旧可能HDD2台まで、復旧時の故障にも対応。

データから2重にパリティー(誤り訂正符号)を生成し、データとともに複数のドライブに分散して記録します。

4台のHDDのうち、2台までならどのHDDが故障しても復旧が可能なモードです。また、1台が故障して復旧している場合にもう1台が故障した場合にも、本モードなら復旧が可能です。HDD2台分の容量が使用できます。

https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/raid6.html
https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/raid6.html

つまりRAID6とは、4台のHDDのうち、2台までならどのHDDが故障しても復旧が可能な冗長化方法です。

RAID6の最大の利点は、リビルドの途中にもう一台HDDが壊れても問題なくデータを保持しておけるという点です。

リビルドは一気にテラバイト単位のデータを読み出し、書きこむ行為のため大変負荷がかかります。せっかくRAID1にしたのにリビルド時の負荷のあまり、残ったもう一方のHDDまで壊れてしまった、ということもまれによくあります。

RAID6ならその心配もありません。流石に3台同時に壊れたらどうしようもないですが、それを防ぐためにも高品質なHDDを使います。

RAID6は仕組みが少々複雑なこともあってか、安いマザーボードには標準対応されていません。(私の持っているMSI B450M-A PRO MAXも確か非対応ですし)

ソフトウェアRAIDという手もありますが、ハードウェアRAIDのほうがSATAポートの増設と合わせて行えるので一石二鳥で良いと思います。

ただし、公式にRAID6の対応を明記している製品はそこそこ値段が高いですね。

安価なものを買うとRAID1や5や0しか対応してなかったということになりますし、いっそNASにしても良いかもしれません。

HDDが壊れた時にすること

壊れたHDDを別のものに差し替えてリビルドをするだけです。

これは竹コースのRAID1と変わりません。

RAID6の復旧作業

故障したHDDと新しいHDDを交換します。

データを修復する符号であるパリティーを元に、新しいHDDにデータを復旧(リビルド)します。

https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/raid6.html

松コースにおすすめのHDD

容量が同じで違うメーカーのHDDを使うことで故障時期がバラつくことが期待されます。

また、同じHDDで揃えるとどれが壊れたHDDか分かりにくい、ということになりかねないのでご注意ください。

このようなRAID6対応のNASに記録すればどのHDDが故障しているかわかるので、同一のものにしても一切問題ありません。

なお、同一のブランドのHDDを買う際には、購入時期や店舗をズラし、異なるロットの製品を買うことで故障時期をバラすという高等テクニックもあります。

松コースに求められるスペック

松コースに相応しい高品詞で耐久性に優れたHDDの条件は以下に示す通りです。

  • ワークロード300TB/年以上
  • NAS用(24時間365日稼働前提製品)

3つの製品を紹介します。

1,高級で至高の耐久性 Western Digital(Gold)

まずは、Western Digital(Gold)

これは3つの中でも最も優れた最高のHDDです。

スペックを抜粋します。

  • 年間最大550TBのワークロード率
  • 通常のデスクトップ用ドライブの最大10倍の速度で対応
  • 最大250万時間のMTBFの信頼性
  • エンタープライズクラスのストレージシステムやデータセンターでの使用に特化
  • 振動保護テクノロジーによりパフォーマンスを向上
  • 5年の製品保証

予算に糸目をつけないならば、4ベイ以上のNASWD Goldを載せてRAID6にするのが最高です。

2,聞きなれないがハイスペックのSynology NAS用

次にSynologyのNASモデルです。

見覚えのないHDDだと存じますが、これもWD Goldに匹敵する耐久性をもつHDDです。

ただしマイナーなため、故障時のサポート依頼方法などの情報が少なく、おすすめ度は下がります。

  • 年間最大550TBのワークロード率
  • 最大250万時間のMTBFの信頼性
  • 24 時間 365 日使用可能
  • 突然の停電時でもデータが破損する可能性を最小限に抑える
  • 5年の製品保証
3,スペックの割には安いSeagate IronWolf Pro

竹コースで紹介したSeagate IronWolfのプロ版です。

  • 年間最大300TBのワークロード率
  • 回転振動(RV)センサーにより振動を最小限に
  • 24 時間 365 日使用可能
  • 5年の製品保証

ワークロードが上2つと比べると半分くらいですが、その分安いです。

感覚がマヒしてますが、1年で300TBのデータ読み書きができれば十分ですからね…

ワークロード率とは

ワークロード率は、ハードディスクドライブに相互転送されたデーター量として定義されています。

年間ワークロード率=(転送済みTB ×(8760/記録された電源オン時間))

で求めることができます。

Western Digital製品説明ページより

巻末:1TBに記録できるデータ量

ドラマ等の実写映像とアニメではファイルサイズの傾向が異なるので、アニメか否かで区別しておきます。

なおエンコードはAmatsukazeを使用しました。設定はh.264,h.265ともにこの記事を参照してください。

アニメの場合

1,mp4ファイル(エンコード後)の場合

簡略化のため「mp4にエンコードする」と先ほどから述べていますが、実際には、拡張子が「.mp4」となるコーデック(映像の圧縮方式)は複数あるのでそれによりファイルサイズは大きく変わります。

ここでは一般的に用いられている「h.264」と、それよりも圧縮率に優れた後継の「h.265/HEVC」コーデックのファイルサイズを紹介します。

最も一般的な「h.264」のファイルサイズ

HD画質の30分アニメ1話につきおよそ300~500MBです。

約2000〜3000話で1TBに達します。

激しい動きがあったりするとファイルサイズが大きくなる傾向がありますが、大体はこのファイルサイズの範囲に入ります。

一例としてゆゆゆ3期6話を。

発展的なコーデック「 h.265/HEVC 」の場合

HD画質の30分アニメ1話で150~300MB程度です。h.264のおよそ半分という認識でOKです。

約3000〜6000話で1TBになります。

実は私が2021年12月くらいに次世代コーデックh.265/HEVCへの移行をしたので、その時期以降にエンコードした作品が実例になります。

同一の映像ソースでないのですがあくまでも参考ということでご容赦ください。

画質の劣化を抑えつつファイルサイズを半分程度にできるので、エンコード時間はおよそ2倍かかりますが、h.265/HEVCをおすすめします。

2,tsファイルのまま

30分アニメで1.5~3.5GB程度です。

約285〜666話で1TBです。

最短で20クール分程度のアニメで容量が一杯になる計算です。

一例としてこれはゆゆゆ3期11話、上でエンコード語248MBになっているものの元ファイルです。

アニメ以外(実写)の場合

1,mp4ファイルの場合

h.264なら

地上波の1時間ドラマでおよそ650~1200MBです。

およそ800〜1500話で1TBになります。

時間当たりのサイズがアニメより1割程度大きい傾向にあります。コーデックに関わらず。

一例はこれを。

h.265/HEVCなら

地上波1時間ドラマでおよそ300~600MBです。

およそ1600〜3300話で1TBです。

2,tsファイルのままの場合

たいていの実写の元ファイルはエンコード後すぐ消してしまうので、代わりに紅白のファイルサイズを紹介します。

4時間の実写で25GBでした。

160時間で1TBになりますね。

まとめ 録画データを冗長化して保存する方法:予算別

梅コース 安価に冗長化。しかし面倒

手動でコピーしたりと面倒な分安いです。

激安のSeagateかWestern Digital(Blue)を使います。

激安のseagate

または、

安くて信頼できるWD Blue。

竹コース まあまあ金を使う冗長化 たいていの人はこれで十分だし楽ちん

RAID1を使うことで、片方のHDDの故障時にも全データが無事です。

信頼のWD RedPlusか、そこそこ安いSeagateのIronWolfか、国産メーカーの東芝のHDDがおすすめ。

信頼と実績のWD

または、

まあまあ安いSeagate

または、国産メーカーが好きなら東芝のものを。

松コース 最高級のデータ冗長化方式 ここまでして喪失ならいっそ諦められる

HDDの全体の容量の半分しか使用できないという贅沢なRAID6を使い、同時に2台のHDDが故障してもデータが無事という冗長化方式を用います。

使うHDDも最高級品質のWestern Digital(Gold)やSynology NAS用、比較的安価なSeagate IronWolf Proから選びます。

至高の品質と実績を持つ黄金のWD。

または、

サポートを受けてみた、みたいな情報が少ないスペックの割に安価なSynologyのNAS用

あるいは、スペックは上2つに劣るものの比較的安く耐久性もあるSeagate IronWolf Pro

番外編:松コースのその上

松コースを選択するならいっそNASにするのもおすすめです。故障HDDがどれかわかりやすいので。

このようなNASケースを買い、そこにありったけのWD Goldを詰め込み、RAID6で運用してやりましょう!!

手っ取り早い結論(先頭と同じ内容)

包括的にまとめたら記事が長くなったので、手っ取り早く結論を知りたい方向けに最良のデータ冗長化方法の要点を記します。

  • WD BlueのHDD2台に同じデータを書きこむ
  • つまりRAID1で冗長化を行う
  • 24時間稼働を想定するならHDDは5400回転の方が静か
  • 6TBか8TBがテラバイト単価最安なことが多い

巻末:ファイルサイズ(参考値)

HD画質の30分アニメの場合

  • h.264コーデック:1話につきおよそ300~500MB→1TBで2000〜3000話
  • h.265コーデック:1話につきおよそ150~300MB→1TBで3000〜6000話
  • tsファイルのまま:1話につきおよそ1.5~3.5GB→1TBで285〜660話

1時間の地上波の実写の場合

  • h.264コーデック:1話につきおよそ650~1200MB→1TBで800〜1500話
  • h.265コーデック:1話につきおよそ300~600MB→1TBで1600〜3300話
  • tsファイルのまま:1話につきおよそ6.25GB→1TBで約160話

具体的なTS抜きのやり方は、こちらの記事に全てまとまっています。

HDDの信頼性チェックのやり方

購入したHDDのエラーがないかを調べる方法をまとめました。

ts抜きを続けたリザルトをまとめました。

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