【シンエヴァ】物語の流れ(ネタバレ)と各シーン考察、未解決の謎

二次元

12年もの公開延期の末、ついに2021年3月8日に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。26年間にわたって紡がれてきたエヴァンゲリオンシリーズの物語全てに決着をつける本作の、大まかな話の流れ個別のシーンに対する考察マンガ版との類似点新たに生まれた謎・疑問についての推論などを記述します。

※本記事考察にはエヴァンゲリオンシリーズ全てに関して、ネタバレの恐れがあります。

話の流れ(ネタバレ)

  1. ユーロネルフの第1号封印柱の上で、アンチ-Lシステムを起動しパリを復元(0706作戦)
  2. シンジ、アスカ、レイがケンスケ、トウジ達生き残りが住む「第三村」に到着
  3. レイ(黒プラグスーツ)→農作業、アスカ「私は村に住む者じゃない、村を護る者よ」シンジ茫然自失(DNSチョーカーにだけ反応)
  4. (この時点でアスカは、ケンスケをケンケンと呼ぶ、前を裸で歩く、「先に大人になっちゃった」と言う)
  5. レイに感化され、シンジ立ち直るも、レイ液化
  6. アスカとシンジがヴンダーに戻る
  7. フォースインパクト阻止のため、ヴンダーで南極のネルフ本部にへ攻撃(「ヤマト作戦」)
  8. アスカ、エヴァ13号機(フォースインパクトの引き金)の機能停止を試みるも自身のATフィールドに阻まれる
  9. アスカ、「裏CODE999」発動でリミッターを解除しATフィールドを破ろうとするが、エヴァが起動。アスカの策は失敗
  10. ゲンドウ(ネブカドネザルの鍵使用で人を捨てた)が、13号機で初号機を強奪フォースインパクトへ
  11. 巨大綾波生じる。
  12. ヴンダーの背骨部分より「ガイウスの槍」作成
  13. ミサトヴンダーより他搭乗員を脱出させ独り巨大綾波に突撃、「お母さん 何もできなかった」と言い残し爆死
  14. シンジ、マリと共にネルフ最深部のゲンドウのもとへ
  15. シンジ初号機に搭乗し、(シンクロ率はゼロに最も近い数値であるむげんだいゲンドウと親子喧嘩
  16. あちこち(第3都市東京、学校の教室、ミサトのアパート)で戦闘
  17. シンジ「(父さんがユイに会えないのは自分が弱いからでなく)弱い自分を受け入れられないからだよ」とゲンドウを諭す
  18. シンジ、精神世界に吸収されたアスカ、カヲル、レイと対話各々の望む未来へと導く
  19. シンジ、「ガイウスの槍」でファイナルインパクト(エヴァの要らない世界を作る)を起こそうとする
  20. 綾波ユイ、シンジの代わりにエヴァを貫き1~7号機エヴァを破壊
  21. シンジ、現実世界に戻りマリと再会
  22. 8、9、10、11、12号機を吸収したマリのエヴァも破壊される
  23. 世界からエヴァは消滅
  24. 実写(?)の駅に場面転換ホームでいちゃつく大人になったシンジとマリ、親しげに話すカヲルとレイ、ベンチに座るアスカ
  25. スタッフロール(約10分)
  26. 右下に「終劇」の2文字でおわり(ここまで155分)

個別のシーンに対する考察

1,L結界濃度を中和する装置、浮かび上がるのは梵字?

L結界濃度を中和する装置は、シンジのクラスメイトが多数暮らしている「第三村」のコア化(一言でいえば真っ赤になる)を防ぐため、村の外周を囲うように設置された数mの長さの黒い棒、先は丸く、外周は大木くらいの太さ。

シンエヴァ内で、ヴィレにより設置されたものであり、村のものには修理はおろか動作原理さえわからない代物だと明かされた。

この棒の表面には、幾何学模様の赤く光る文様が周に沿って動いている。

この文様は、梵字(キリーク)ではないか。

梵字とは、「神仏を一字で現す文字」。古代インドで誕生し、中国を経て日本に伝わり、空海によって体系化された文字。以下は梵字の一例である。

出典:http://fukoku-kobo.net/html/page1.html

L結界濃度を中和する装置の表面に動き回る文様が梵字だとすると面白い。海、大地、そして魂を浄化するインパクトによるコア化、これを阻む装置に空海=仏教により体系化された文様があるのは、従来キリスト教の側からだけに偏っていたエヴァの考察を進展させるきっかけになりうる

(ただ私の動体視力が悪いのか、どんな文様が浮かんでたかは特定できず。一時停止して確認する機会が訪れるまで一旦ここで、この考察はおわり。)

2,度々移る種の保存ロケットの内のwatermelon、何故?

ヴンダー本来の建造目的である種の保存。地球上の様々な動植物を収集、保管しており、それらを収めた筐体は最終的に宇宙空間へと射出された。

このとき、やけにwatermelon(スイカ)が映り込んだ。なぜか?

ミサト艦長がスイカから、今は亡き加持さんと、その遺志を想い出していたからではないか。

(加持さんの趣味はスイカの栽培だから)

3,種の保存ロケットはどこへ発射された?

ミサト艦長は、シンジに新たに製造した槍を渡すため巨大な綾波に突撃する前に、乗組員全員を脱出艇に乗せ地球上へ、様々な生物を収めた種の保存筐体を宇宙空間へと射出させた

シンエヴァでミサト、葛城の会話から、ヴンダーは加持さんによりネルフから強奪されたあと種の保存を目的に建造されたと明かされた。

種の保存ロケットは宇宙へと射出されたあとどこへ向かったのか?地上を全て浄化された地では、動植物は暮らせない。

保存した種をどこで自然に返すつもりだったのか?

答えは多分、月に還す予定だったのだろう。

https://www.evangelion.co.jp

月には大気が生じていることはエヴァQで名言されていたし、海らしきものも観測できる。もちろん赤くコア化していない大地もある。

個の境界を失った人間は地球上で、その他の生物種は月面上で暮らす。これが本来の計画だったのではないだろうか。

4,碇指令の最終目的は「ユイに会うこと」〈ではない〉

アディショナルインパクトを起こしATフィールドのない世界を作りユイと再会することは、目的ではない。

碇指令の独白によると「ユイに再び会い別れを言うこと」これが目的だったらしい。

こうなってくると、別れを言った後どうするつもりだったのかが気になるところだ。

そのまま個としての境界のない単一の人間の世界を維持していたのか。

それとも、コア化を解き動植物を再び地球上に還していたのか。

シンエヴァの結末からいって、碇指令の最終目的のその先の計画がどちらだったのか、これは永遠の謎となるだろう。残念ッ!

5, S-DATトラック29のあと、30にいかず電源が切れたことが示す意味

S-DATとはシンジが父、碇指令からもらったカセットプレーヤー。作中で(シンエヴァに限らず)度々登場した。

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まず、 S-DATのトラック番号の推移。

  1. テレビ版→25曲目と26曲目だけをリピート再生
  2. エヴァ破→27曲目へ(マリが拾って渡して以降)
  3. エヴァQ→28曲目へ(カヲルが修理して以降)
  4. シンエヴァ→29曲目へ
  5. 29曲目のあと→S-DATの電源が切れる

S-DATのトラック番号は、物語の大きく動く場面で一つずつ進んでいった。そして、故障した描写はあっても、トラック番号が移ったあと電源が落ちた描写はシンエヴァ以外にはない(記憶の限り)。

破以降、劇場1作ごとに1曲進んでいる。これが29になった後電源が落ちたことは、シンエヴァ以降の物語は紡がれることがないことをこれ以上なく明白にしている。

https://www.evangelion.co.jp
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シンエヴァの表題が「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」なことからも、シンエヴァの最後の1フレームが「終劇」であることからもわかる。

これ以降、時間軸がシンエヴァのラスト以降のエヴァシリーズは、絶対に作らないという強い意志を感じる。

続編があることには期待しないほうがよいだろう。

続報

さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~ 前編

プロフェッショナル仕事の流儀」で庵野総監督のエヴァはこれでおしまい、が確定した。

アマプラではプロフェッショナルに新規映像を追加した100分超えのものが公開されている。映画のシーンに似たカットもあり楽しく、考察も材料も増えた!!

マンガ版との類似点

  • 碇指令が人外化
  • 巨大な綾波
  • 冬着のアスカ
  • エヴァのない世界エンド

マンガ版ならではの特徴的な描写が意外とシンエヴァでもあったので、相当意識しているはず。

ただし、エンドが異なるのでそこの解釈は別れるところだ。

エンドの解釈はここに述べた

新たな謎・疑問

1,パリ復旧中、「人には理解できない言語」で書かれたプログラムを攻略

「人には理解できない言語」ってことはエヴァの言語なのか、と短絡したが、その可能性は低い。

人間(リリン)は、黒き月に乗ってきたリリスから生み出された生き物であり、「生命の実」と「知恵の実」の2つから、「知恵の実」を選び取った存在である。

ゆえに知性を有し言語をもつ生き物は人間だけである、と解釈していた。

エヴァ(「生命の実」選択者)が知性も持っているなら、もう最強生物じゃねーか!

と思うんだが、一方でエヴァ世界でのパワーバランスから言って、エヴァが圧倒的に人間より優位に立っていてもまあおかしくもないしなぁ…。

そう考えると短絡的な考え(「人には理解できない言語」=エヴァの言語)も案外正解だったりして。

追記:「人には理解できない言語」ではなく「人には理解できないシステム」でした。この考察は没ですね…

2,シンエヴァの結末は、どの範囲までの結末なのか?

候補は大分するとこの3つ。

  1. 新劇シリーズの結末
  2. テレビ・旧劇・新劇エヴァシリーズの結末
  3. マンガ版・テレビ・旧劇・新劇エヴァシリーズの結末

少なくとも候補3はない。

マンガ版の結末とシンエヴァの結末は、どちらも「エヴァのない世界END」であるから、並立するものであり、一方の結末に統合されはしない。マルチエンディングか。

ただ候補1,2の絞り込みはできない。「「「おめでとう」」」ENDじゃないといいなという個人的願望により、私は候補2を推す。根拠は正直言って無い!

3,ラストの実写、どういう意味?

  • 我々の生きる現実世界はシンジの想像イマジナリーによってできたものなんだよEND
  • シンエヴァ内で登場人物は、エヴァを意識せず幸せに暮らしていくよEND

この2つはどっちが正しいというもんでもないんだろう。というか、並立するものだと思う。

いっそのこと「皆忘れちゃってるだけでこの世界はかつてエヴァがいて、シンジが今の世界にして、彼らは我々の生活のどこかで今も幸せに暮らしてるんだよEND」でもいいじゃん(我儘)

ここの解釈は根拠とかではなく、各々の願望をそのまま適用しちゃってオッケーなんだろうねきっと。

まあ強いて言えば、

総監督「エヴァオタクどもいい加減現実見やがれ、もうエヴァおしまいなんだからよぉ!」ENDなのかもしれんが…。

案外それが最適解だったりして。それはそれで良いEND

____長い考察を読んでくれてありがとうございました。

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